天空の大窃盗団:プロローグ5

前回(天空の大窃盗団:プロローグ4)

四人でつるむようになってから、仲間がどんどん増えていった。
前にも言ったが、遊び人二人、盗賊、武闘家の集まりなんてなんてどう考えても浮いてる。
他は、戦士だの魔法使いが物々しい格好の装備をしているのに、
こちとらみんな軽装だし、顔つきも態度もまるで違ったよ。

そもそも、遊び人も盗賊もパーティに一人いれば十分なポジションだろ。
そうすると当然戦士とかより求人が少ないんだよな。
しかも性格とかも合わないし。
でなもんで、俺らの浮いた集団に自然とそういう輩が集まってきてだな。

結局その後、
ミッキー  遊び人
テト  舞踏家
シュウ  盗賊
最強無敵僧侶 盗賊
ゆうじ    盗賊
なこ  舞踏家

とまぁ、いい感じのやつらが仲間になったんだ。
なこは唯一の女だ。
性格もさばさばしてるし、誰も敵わないのでこんな連中の中にいても平気らしい。

まぁでも10人にて、遊び人3人に盗賊4人もいて、毎日つるんでたらやることは一つしかない。

結局誰が言い出したでもなく、みんな一通りの手業ができるようになっちまった。
んで、ここまでできるようになったら、いっそのこと世のため人のために働くかみたいになって、
今じゃ立派な窃盗団のできあがりだ。
でなんかよくわからないけど、連中の中には俺の元に集まってきた意識があったらしい。
俺はそんなつもりは全くないのにな。
そんなもんで今じゃお頭として、担ぎ上げられている。

まぁ窃盗団と言っても人相手じゃないんだけどな。魔物だったり魔王限定だ。
といっても魔王にはまだ会ったことないが。

そんで今に至るわけだが、ごく最近新入りが来てな。
来てなと言っても、半ば拉致ってきてしまったんだがな。
まさか、窃盗団だからって女を拉致ってしまうとはな。
まぁ、さすがの俺もあの出来事は衝撃だったよ。

次回に続く