天空の大窃盗団:プロローグ3

前回(天空の大窃盗団:プロローグ2)

次に出会ったのが、武闘家のミントだ。
出会ったというよりは、雇ったといった方が正解だ。
登録制の派遣会社『ルイーダの酒場』で声を掛けたのがきっかけだ。

前にも言ったが、喧嘩でならした方だが戦術は全くの素人だ。
そんなやつらが二人になったってたかがしれているだろ?
つまり用心棒ってわけさ。
若いのにやたら強い。
なんでも実家が道場で小さい頃から叩き込まれていたらしい。
なかなか物わかりのいいやつで、報酬も山分けでいいと言ってくれた。
曰く「遊び人はフラフラしていて、珍しい魔物を見つけてくるから修行にはもってこい」とのことだ。
一瞬バカにされたのかと思ったが、あまり深読みせずに流しておいた。
自分も丸くなったもんだ。

と、ここまでは至って順調に仲間を集めていた。
ちょっと変わった構成だがな。
ただ、ある出来事をきっかけに、次に仲間にしたヤツから大分おかしな方向に進んでいった。

次回へ続く