繰上げ返済とローン減税

確定申告時に嬉しいのが住宅ローン減税です。これは13年間、ローン残高の0.7%が減税となる非常にありがたい制度です。我が家でもかなりの額を借りているため、毎回還付金の通知を見るたびに詐欺ではないかと疑ってしまうほどです。

この制度を利用していると、決まって議論になるのが「繰上げ返済」です。
巷では、減税制度が終了してから繰上げ返済を始めるのが良いと言われていますが、
本当にそうなのでしょうか?
実際に自分のケースで検討してみました。

現在、我が家のローン残高は約3,200万円あり、これを年利0.385%32年間かけて返済していく計画です。
ざっくり計算すると、年間およそ100万円の返済(月々約84,000円)になります。
妻と相談した結果、年間約50万円を繰上げ返済することを検討しています。
この場合の損得を計算してみます。
*借入時は0.315%でしたが、今確認したら0.385%に上がっておりました。

まずローン減税についてです。
繰上げ返済すると、50万円×0.7%=3,500円ほど、減税メリットが減ることになります。

一方、繰上げ返済のメリットについても考えてみます。
ChatGPTに計算してもらったところ、現在の残高と金利では、月々約10,000円の利息を支払っているそうです。
我が家のローンは月々の支払額が固定されており、繰上げ返済分は返済期間の短縮に充てる設定になっています。
そのため、50万円の繰上げ返済でおよそ6ヶ月分の返済期間が短縮されます。
つまり50万円の繰上げ返済で、この6ヶ月間の利息(10,000円×6ヶ月=約60,000円)は支払わなくて済むことになります。

こうして比較すると、繰上げ返済による利息の節約(約60,000円)は、減税が減るデメリット(3,500円)を大きく上回ります。
これはローン減税のために13年間我慢しても、3,500円x13年=45,500円となるため、
一回分の繰越返済でローン減税での13年分のデメリットを上回ります。
そのため、減税期間であっても繰上げ返済をしたほうがお得だという結論になります。
ましてや今後金利は上がる可能性が高く、現に0.07%程度上昇しておりますので、ますます繰上げ返済の方がメリットが増すでしょう。

もちろん一括返済や数百万円・数千万円単位の大きな繰上げ返済の場合は異なる結果になるかもしれませんが、
少なくともコツコツと繰上げ返済を続ける場合には、この考え方で良いのではないかと思います。
ChatGPT先生にも論理的に正しいとはおっしゃってくださいました。

何を信じるかは難しいところですが、私は今の判断を信じて、無理のないペースで返済を進めていこうと思っています。