中学受験に対する熱量を自分の半生と照らし合わせて

公立学校の教師に対する不信感や、学歴主義など様々な理由はあると思いますが、
首都圏では中学受験は当たり前、私立中学に行かなければ負け組くらいに
考えている方もいるかもしれません。

確かにまだ個性が確立していない子供にとって、環境は非常に重要であることは感じています。

一方で過度に子供に負担をかけて中学受験に挑戦させて、合格しようが失敗しようが果たしてそれが子供に幸せになるか疑問に思うところです。

今回は自分の中学受験に対するスタンスを書いてみたいと思います。

まず、自分は中学受験をしていません。

自分も全く興味なかったのと準備期間である小学5年生にオーストラリアに家族で赴任していたので、
そもそもスタートラインに立てませんでした。

今思うと学力には非常に恵まれており、歩いて五分の地元の公立中学に通い、
中学二年生くらいから船橋の市進に通い始めました。
三年生の時には、母に勧められるままに当時のプレップコースを受講するために
本八幡まで電車に乗って通っていました。
その前にも公文やっていたり日能研の夏期講習に通ってみたりしていましたが、
特に忌避感も負担もなく、自分でできる範囲でやっていました。

高校受験では幸運にも海城高校と県立千葉高校に合格し、
通学と学費の面から県立千葉高校を選択しました。

高二の夏まで部活に打ち込んで、そろそろということで高二の夏頃から千葉の駿台に通い始めています。

現役の時は私立に行く気がなかったので、東北大工学部一本に絞って受験し、無事合格しています。

医学部編入の際は、残業もかなりある部署にいたので、休日に塾に行く体力がないことを考慮して、
自宅で過去問といたり、必要そうな参考書を勉強したりして、1シーズンで受験に受かっています。

まず自分の中で小学校、中学校の授業はもの足らないものでした。
将棋の王も言っていましたが、5分でできることを45分かけて・・・というのにも共感できました。

つまり、小中学校は自分の学力を上げる場所ではなく、その役割を担っていたのは塾でした。
学校は給食と体育をしにいくところでしたね。
高校でも所詮公立高校なので、やはり予備校にその役を担ってもらっていました。
医学部編入に至ってはその塾すら頼らなくなり、自学でなんとか乗り切っています。

なぜ、これができたか。一つは自分の努力可能な範疇で無理せずやっているから。
それは継続に繋がるし、勉強自体も嫌いではなく、志望校に合格するという目的意識も持っていたからだと思います。

こんな半生を送ってきたヒトの中学受験感。
「やるだけやってみて、だめなら近くに中学行けば良くね?」です。

中学受験に対する準備はその子にとって間違いなくプラスになります。

学校で習わないものがあって、よく考えないと解けない問題がある。
解き方も用意されていて、うまくやれば解けるようになっていく。
この過程はその後の受験勉強だけでなく、社会人になってからも必要なプロセスですので、
この機会に習得できれば非常に人生にとってプラスになります。

一方で、私立中学に入れれば安泰かと言われればそれは違います。
いずれまた受験というセレクションがあり、就職などさらに広い範囲で
自身の決断をしなければいけない時が訪れます。
その時々で全てを成功させるには本人の強い意志が必要です。

中学受験は主に親がその環境を整えて行うものですし、
私立中学も高校や大学受験に向けて最良の環境を用意してくれるものと思います。
子ども本人はそのことをあまり意識せずに進学していきます。

一方でそのレールに甘んじてしまう子供も少なくないと思います。
みんながやってるからとか、そう言われたからという姿勢で過ごしていると、
テストの点数は取れるかもしれませんが、自分で何かを決断することに弱くなる可能性があります。

あくまで子ども自身のモチベーションが最も重要であり、環境はそれに合わせて用意するものだと思います。

また大学受験もそうですが、目的意識が大事であり、
入学をゴールに設定すると後の人生が非常に不幸になる例が散見される様に感じます。

中学受験も最終目標は大学受験を有利に突破することであり、
その学校に入学することは究極的には手段であって目的ではありません。
その余力の時間にさらに自分の興味に注ぐもよし、趣味に当てるもよしだと思います。

その余力の時間を親によってさらに学業に強制されてしまうと、
勉強に燃え尽きて嫌いになってしまうことが危惧されます。
大学卒業後、社会人となり長きにわたる自学自習が必要になった時に、
そこからの進歩がなくなってしまう様に思えます。

我が子はそうはなってほしくありません。
受験勉強を通して、学校では教われない専門知識やスキルを自分で調べ、習得できる技術を身につけてほしいのです。
それさえ身につけば、どこの大学を出ようが、なんの職業につこうが
人生を自分なりに豊かにできると自分は思います。

特に中学受験は高校受験、大学受験と違い浪人がありません。
ダメでも近くの中学に通えばよくて、塾に行けば今ならある程度の受験対策はできます。
もし勉強に対して適性がないのであれば、その後の人生に必要そうなスキルを上げていく選択肢もあります。

というくらいの気持ちで臨もうかと思います。といっても本人はまだ4歳ですが。
少なくとも本人にもチャレンジすること、うまく行けば結果オーライだし、ダメなら悔しい気持ちを感じてほしいです。

まぁまずは本人の小学校での勉強に対する取り組みと成績を見てからの判断ですけど。

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