凍らない水、融けない氷
「とけない」って漢字のバリエーションはこんなにあるんですね。
改めて日本語の豊かさと縮退具合に驚きました。
みなさん、シミュレーションに関してどのようなイメージをお持ちですか?
もうほとんどパソコンの中で現実を再現できるようなイメージでしょうか。
シミュレーションにもいくつかあるのですが、分子レベルで再現する方法ですと、
未だに0℃で水が凍らないものがごろごろあるそうです。
凍らせるのに7年かかったという逸話もあるくらいです。
やっとこさ頑張って凍らしたとしても、今度0℃から上げてくと融けてくれないこともあるようです。
現在、パソコンの性能はムーアとかいうおっさんが世迷い言を言ってしまったもんだから、
必至にその法則に乗せようと血のにじむ様な努力の末に驚くほどの進歩をしています。
CPUの60ナノプロセスから45ナノプロセスとかさらっと言ってますが、
100メータ走の記録を1秒短縮した様なインパクトに値します。
そんな勢いで、性能は良くなっていますが人間の性能はそんなすぐにあがらない訳で、
人の能力が律速になりつつあります。
再現していく上で様々な条件を入れていく訳ですが、その条件がかなり大雑把でして、
例えて言うなら、地球には地球人しかいないてな位の大雑把さです。
生物の多様性から考えるとあり得ない近似なのですが、これくらいの事をしているのです。
それで成り立つものも結構あるのですが、問題は地球人代表に誰を添えるかです。
ホモサピエンスなのか、コックローチなのか、ナメクジなのか。
ここら辺のチョイスは結局人間がすることになり、そこらへんが問題になるようです。
そんな大雑把な物ですが、世界の名だたるコンピュータはもっぱら計算科学に用いられます。
つか、なるべくパワフルな物じゃなきゃいけないんでしょうね。
このような大雑把な物ですから、地球シミュレータの結果はどこまで信用すれば良いのですかね。