蜜の味
休日に一人でしこしこ作業していたら、うちのボスが現れまして、
僕の実験結果について、「面白い」とのお褒めの言葉を授かりました。
なにより僕がうれしいのは、自分で考えた方法で出た結果だったから。
うちの研究室は非常に寛大な方針で、
研究室としての大きな実験テーマとその進む方向以外は、
基本自分の裁量で動けること。
もちろん、行き詰まったときに相談すればヒントもくれる。
僕みたいな修士のペーペー学生にそんな裁量権をくれる研究室なんて、
世界にわずかしかないと思う。
普通は、修士以下は先生の手足の様な存在であるし、
全く同じ研究の物質違いを学生一人一人が担当している様な所もいくつか知っている。
そんなところは「楽」ではあるが、楽しくない。
漢字が同じなのは、非常に興味深い所ではあるが。
また、自分の研究を自分自身で面白いなんて豪語できる身分ではないので、
結果を尊重し、ボスに伝えてくれた助教にも感謝したい。
つか、フリーな研究の雰囲気はその助教が作ってくれている物なので、
いつも様様で頭が上がらないのです。
本当にうちの研究室に入って良かったと思うことが多いし、入らなきゃ良かったと思うことは滅多にない。
ほんとあのときくじに勝って良かった。我ながら自分の運が怖い・・・
P.S. 科学の研究者は「面白い」「新しい」「ユニーク」と褒めれば、驚く程喜びます。