注文住宅 やっていい後悔とやってはいけない後悔
私たちも注文住宅の間取りや内装を決める時に、Youtubeの動画を何度も見て参考にさせていただきました。
その中で特に気になるのが、注文住宅の後悔⚪︎⚪︎選みたいな動画。
これも何個も見て、みなさんが後悔しているポイントを回避しようとしたのは私だけではないはず。
ただ、家が立って1年半ほど経過した今だからこそ、またその動画の見方も変わってきます。
そんな視点で記事を書こうかと思います。
みなさんはミスの中にも2種類あることはご存知でしょうか?
アルファエラーとベータエラーと呼ばれるものです。
これは主に工業製品などの不良品に対する取り扱いに際して使う言葉です。
工業製品で不良品が出た時は、機械による検査や人の目で弾くと思いますが、それがうまくいかない時があります。
一つが不良品を問題のない製品として世に出してしまった・・・これをアルファエラーと言います。
もう一つが全く問題のない製品を不良品として弾いてしまった・・・これをベータエラーと言います。
ベータエラーは会社の損得には関わりますが、あっても社会的信用には影響はありません。
一方でアルファエラーは一度起きると、リコールなどの処置を取る必要になるなど、結果は重大です。
ですのでアルファエラーは絶対起こさない、ベータエラーはなるべく少なくしたいというスタンスで設計をします。
注文住宅も同じです。アルファエラーの様な重大なエラー、家事動線や家のメンテナンスに関わるミス、想定していた家具が入らないなどの失敗は絶対起こしたくありません。
一方で照明やコンセントなどの設備を余計に入れてしまったが使っていないなどのエラーは、ベータエラーの性質であり、
してしまっても重大な結果を及ぼすことが少ないです。
Youtubeの後悔動画はこの辺のエラーの種類がごちゃまぜになって、主観のランキング形式なっているため見極めが必要になります。
実際うちも妻と設備を決める時は、足りないのかすごく困るけど、つけてみて使っていないのはしょうがないよねという話をして、アホみたいにコンセントを設置しました。その代わり必要な設備の吟味にはとても時間を費やしています。
さらにはYoutuber側の立場にも問題があります。おそらく注文住宅系Youtuberにとって、再生回数が伸びるのが素直なルームツアーよりも後悔動画の方なのだと思います。
そうなると本当はそんなに後悔していないけど、ネタのためにランクインさせている可能性も十分に考えられます。
実際、我が家を建築後にみていても、そのミスは放っておいてもそんなに困らないだろっていうのが結構な割合で含まれています。
あとは後悔の中でも後からなんとかなるものも多く含まれています。そういったものは後悔せずにちゃっちゃと手直しすれば良いのです。それが注文住宅の醍醐味ですから。
逆にガチのアルファエラーを見た時はドン引きします。やっちまったなぁと脳内クールポコが出てきます。
よくあるのが洗濯機が一階にあるのに、洗濯干し場が二階にあるとか。キッチンの冷蔵庫を見えない様に収納したらドアが開かないとか。
ですので、みなさんもYoutubeの後悔動画を見る時は、アルファエラーベータエラーを意識しながら見てみるとさらに有益になるかと思いますので、ご参考にしてください。